相場利殖法
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相場利殖・質疑応答

Q14

Q14)「無料ミニコース・第2回」の「特選情報」について:
「この特選情報によると、例えば、勝率が70%〜80%台で、かつ、ちゃんと利益が出せる当て方などは、この世に存在しないかのように書いてあります。
しかし、
1)私自身の過去の実績の中にも、そういう勝率で利益を出せた時期がちゃんとあること(例えば、4回売買して3勝1敗など)、
および、
2)著名なラリー・ウィリアムズ氏の著書である「ラリー・ウィリアムズの短期売買法(パンローリング)」の中にも、そのような高い勝率で利益を出せる当て方が数多く紹介されていること、
以上の点から言って、どうも納得がいきません。
出来れば、もう少し突っ込んだ説明をお聞きしたいのですが?」

A)この論点に関しましては、上記のご質問以外にもいくつかの質問をいただいておりますので、ご質問に直接お答えする前に、まずは、この論点に関しての補足等をしておきたいと思います。

さて、まず最初に言っておきますが、それは「無料」の「ミニコース」です。

従いまして、表現方法にしても、本書「中期技能流 相場利殖法」とは異なり、今風の「語り口調」で書きましたし、また内容自体も、かなりザックリと大雑把な記述になっています。

例えば、この論点で「100%」とか「99%〜1%」とか書いてありますが、それはあくまで「象徴的」な数字なのです。細かく言えば、決してこのような数字にはならないのですが、あくまで大雑把な数字とご理解いただければ結構です。

つまり、「100%」と「99%」とでは、たしかに僅か「1%」の違いに過ぎないわけですが、そもそもこれらの当て方の違いは「数字(量)」の問題なのではなく、「質」的に異なる当て方なのだ、という点にご注意願います。

「100%」の当て方(以下では「A系統の当て方」とします)と、「99%〜1%」の当て方(以下では「B系統の当て方」とします)では、当て方の種類(質)が全く異なる、ということなのです。

そして、次に理解していただきたいのは、この論点では、主に「B系統の当て方」について論じているという点です。何故なら、ほとんど全ての投資家達が採用しているのが、この「B系統の当て方」だからです。

最後に指摘しておきたいのは、こうした「B系統の当て方」を採用しているにも関わらず、あたかも「A系統の当て方」の如くに「完全性」を求めて(つまり高い勝率・的中率を目指して)進んでいくと、皮肉なことに相場利殖は失敗するものなのですよ、ということが、この論点のいわば「キモ」なのです。

この論点は、特に負け組の「中級者」レベルの人が、典型的にハマりやすい代表的な「落とし穴」なのです。せっかく長年努力して来ても、この「落とし穴」にハマったまま一生を終える人が極めて多いのです。

従いまして、ここが人生の分かれ道と言っても、決してオーバーではないくらい重要な論点なのです。だからこそ、あえて「ミニコース」での公開を決意した次第なのです。心して読んでいただきたいと思います。

この論点を読んで、ハタと膝を打って「悟った」方がいらっしゃる一方で、生半可の知識がジャマをしたために、かえって訳が分からなくなる人もいるようですが、以上に述べたことを良く理解してもらえれば、大半の疑問は解消することと思います。

では、前置きはこのくらいにして、あなたのご質問にお答えしましょう。

まずは、1)から。

ズバリ結論から言えば、あなたのご指摘は全くの的外れです。

例えて言えば、私が「コインを投げて表が出る確率は50%」と主張しているのに対し、あなたは1回コインを投げて表が出たという事実をもとに、「お前の言っていることは間違っている!私がコインを投げたら100%の確率で表が出たぞ」と主張しているようなものです。

お分かりになりますか?

私がこの論点で述べている「勝率」というのは、個別的な現象としてのそれではなく、各人が追求しているそれぞれの当て方が本来的に把持している勝率について述べているのです。

ですから、ある実績データの中のある一時期を取り出して「違う」などと言っても、最初から議論の次元が異なることに気付いてください。(ちなみに、こうした過去データのある時期を取り出すことに関しては、次項「Q15」の中で「ハサミのトリック」として説明しておりますので、是非そちらもご参照ください。)

次は、2)についてです。

最初にお断りしておきますが、私はラリー・ウィリアムズ氏は、この相場の分野において様々な実験・検証を行なってきた人であることは十分に評価しているつもりです。

傾聴に値する発言も種々ありますし、実際、ある論点については、本書「中期技能流 相場利殖法」の中でも参考文献として取り上げているくらいです。

しかし、そのことと、ラリー・ウィリアムズ氏の著書である「ラリー・ウィリアムズの短期売買法(原題:Long-Term Secrets to Short-Term Trading、邦訳:パンローリング刊)」の中の各種「当て方」に対する評価とは、また別の問題です。

これも、ズバリ結論から言いましょう。

そのラリー・ウィリアムズ氏の著書の中の各種当て方は、「カーブ・フィッティング」の産物だ、ということです。

驚きましたか?

私は「カーブ・フィッティング」の本質を「理論」的に解明しておりますので(「中期技能流 相場利殖法」各論第4章をご参照下さい)、ラリー・ウィリアムズ氏の著作を読めば「カーブ・フィッティングのオンパレードだな」ということくらい、すぐに分かってしまいます。

例えば、それらの当て方の開発プロセスの中には、一見すると「アノマリー」の統計を取っているかのごとき外観を呈しているものもありますが、しかしてその実体はと言うと、やはり単なる「カーブ・フィッティング」以外の何物でもないのです。

しかし、(あなたを含めて)多くの方は「カーブ・フィッティング」の本質などは全く理解していないでしょうから、「素晴らしい勝率」にコロっとマイってしまうわけです。

そもそも、パソコンと過去データを使い統計を取ることで相場利殖の流儀を構築しようと思っているのなら、その「大前提」として、「カーブ・フィッティングは何故起きるのか」という問題くらいはしっかりと解決しておくべきでしょう。

どこの大学の研究室でも、また、企業の研究所でも、実験を行なう前に実験方法を確立しておくのは当然の如くに当たり前のことです。方法論が確立しないままに実験を進めても、何の証明力もないからです。

しかるに、おもちゃを与えられた子供のように、パソコンと過去データを与えられて、嬉々として実証的研究に走るアマチュア投資家が昨今は多いようですが、まずもって、そうした実証的研究の方法論を確立することこそが急務と心得るべきです。

もしそれが自分の手に余る、というのならば、与えられた検証結果とやらを盲信するのではなく、せめて自らの手で検証し直してみるくらいの態度が必要だと思います。

確かにラリー・ウィリアムズ氏は著名な方ですが、「著名」だから「正しい」とするのは、単なる「権威主義」です。

やはり、健全な意味での批判精神は常に欠かしてはならない、と思います。

結局のところ、これらの「カーブ・フィッティング」を自分自身でも見抜けなかったとするならば、それはやはり、基本的に「実証主義者」であるところのラリー・ウィリアムズ氏自身の「実証主義」の限界を露呈するものと評価せざるを得ないわけです。

最後に、「カーブ・フィッティング」以前の問題につき、ここで重ねて述べておきます。

そもそも、ラリー・ウィリアムズ氏がその著作の中で採用している各種の当て方は、基本的に上記で述べたところの「B系統の当て方」なのです。つまり、これらの当て方をあれこれイジって勝率を高めようとすること自体がそもそもナンセンスなのです。

結局、ラリー・ウィリアムズ氏は、私がこのミニコ−スの「特選情報」の中で最も述べたかったところの、まさに中級者レベルの人達が最もハマりやすい「落とし穴」に見事にハマっている、ということなのです。

「カーブ・フィッティング」などよりも、むしろこの点こそが、あなた自身もまずもって注意すべき問題なのだと言えるでしょう。

追伸:
ラリー・ウィリアムズ氏の著作に関してですが、もし英語がお出来になるのでしたら、是非、以下のサイトの書評(Reviews)を比較してみることをお勧めします。
1)Amazon.com での「Long-Term Secrets to Short-Term Trading」への書評(Reviews)
2)同じAmazon.com での「Day Trade Futures Online」への書評(Reviews)
3)日本のアマゾンでの「ラリー・ウィリアムズの短期売買法」への書評
 *1)と2)は、3)の原著です {ちなみに、2)は、題名は異なるものの、中身は1)だそうです}。

3)の書評には、「著名人」に弱く批判精神に乏しい日本人らしく肯定的な意見ばかりが目立ちますが、1)や2)には、例えば「実際に検証してみたが、書中で示されているような結果には全くならなかった」旨等の「厳しい」書評もいくつか掲載されており、かつまた、そうした書評への「投票数」もかなり多いのが非常に興味深いところです。
まぁ、いずこの国でも基本的な事情は同じで、大衆というのは「権威」に弱いものでしょうが、上記のサイトを比較する限り、英語圏とは異なり、やはり日本には「良い投資家」(Q12、Q15参照)が多すぎるんだなぁ、とつくづく思わざるをえません・・・

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