相場利殖法
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相場利殖・質疑応答

Q15

Q15)「無料ミニコース・第3回」の「利益率」について:
「利益率に関する記述についてですが、確かにネット上には、すごい利益率情報が溢れており、大半は信用できないと私も考えています。
しかし、中には本当にそのようなすごい利益率を出している人も現実にいると思います。
実際、あの有名なラリー・ウィリアムズも、一年で資金を100倍にしたのは事実でしょう。
とするならば、あなたの言っていることも分からないのではないのですが、あまり断定的に決め付けるのは間違いなのではないでしょうか?」

A)お答えします。

この問題は、前項の「Q14」と同様に、実に多くの人がハマる代表的「落とし穴」であり、しかも、そこから抜け出せない人がほとんどと言ってよいほどの論点なので、良く注意してお読み下さい。

まず、どんな物事にも「一定の限界」があります。例えば、人間が100メートルを1秒で走ることなどは不可能でしょう。

同じように、相場利殖における利益率にも一定の限界が存在します。

このことは、本書「中期技能流 相場利殖法」の各論第13章にある「区切りの型」論を理解できれば、「具体的」に判明することなのですが、そうした「理論」を持たない人々にとっては、上記の100メートルを1秒で走ることも、決して不可能とは思えなくなってくるわけなのです。

まして、確かにあなたのおっしゃるように、現実にも「すごい利益率を出している人もいる」のは事実なのですから、ますます、そうした荒唐無稽な利益率を追い求めてしまうのも、無理のないことかも知れません。

そうして、結局は、この「落とし穴」から一生抜け出せないで終わることにもなってしまうわけなのです・・・

さて、ここで「区切りの型」論を開陳するわけにはいきませんが、上記の下線部分の「秘密」を暴くくらいは簡単なことですので、それについて以下述べておくことにしましょう。

まず、確かにネット上には様々な「すごい利益率」情報が溢れておりますが、あなたのおっしゃるように、大半はそもそもからしてニセ物でしょう。

「証拠がある」などと言われても、そんな物は、その道のプロの手にかかれば、いとも簡単に「作る」ことができるでしょうから、まずは「眉にツバをタップリと付けて」接する必要があるでしょう。

しかし他方において、あなたがご指摘されたように、本当に実現された「すごい利益率」というのも存在するのは確かでしょう。

では、一体どうやって、そのような「すごい利益率」は生み出されたのでしょうか?

私は、その秘密を「ハサミのトリック」と呼んでおります。

実は、何もこのような名前を付けるほどの論点などではなく、ただ分かりやすいのでこう呼んでいるだけのことなのですが、要するに、過去データを使って、恣意的に期間を選択して「ハサミ」で切り取る如くに取り出せば、どのような「利益率」や「勝率・的中率」なども実証可能だ、ということです。

例えば、誰かがある時点である株を購入して、しばらく経ったら手仕舞ったとしましょう。

もしその手仕舞いが利食いだったならば、その人のその期間における勝率は100%ということになりますが、あなたはこの一事をもって、その人のやり方を「勝率100%のすごい方法」と評価しますか?しないでしょう?

「利益率」についても、これと全く同様の論理が働くのです。

広い世間には、あきれるほど「無謀」な人達がいるものです。

我々プロ級の人間から見たら、とても「怖く」て出来ないようなことを、そうした「怖さ」を知らないのか、あるいは、知っていても「欲」に目がくらんで無視しているのかは分かりませんが、平然と行なってしまう人々が存在することは事実なのです。

ミニコースの中でも例えとして出したように、そういう人達はちょうど「ヘアピン・カーブ」にアクセル全開で突っ込むようなマネを平気でしているわけです。

マトモなレーサーなら誰もそんなことはしませんが、この相場の世界では、そういう人達は決して珍しい存在ではないのです。

さて、そうした人達も、ほとんどは短期間に資金を失って消えていきますが、中には「極めて運の良い」人もいるわけです。

そうした人の場合には、一定期間、時には意外なほど長い期間に渡って、資金を雪ダルマ式に増やしていくことになるわけです。

しかし、運にも限界がありますし、そもそもが「無謀」なやり方ですので、いずれは資金増加のピークを迎えることとなり、その後は「つるべ落とし」の如くに資金を減らし、最後はスッテンテンで終わります・・・

さて、こうした人の過去の記録の内、「資金を雪ダルマ式に増やしていた」期間だけを「ハサミ」で切り取ってくれば、あなたのおっしゃるような「現実に存在するすごい利益率を出した人」ということになるわけです。

以上が「すごい利益率」の「秘密」なのです。これ以上のものではありません。

要するに、反復的かつ継続的に実行していける「利殖」の方法などでは全く無い、ということです。

あなたがおっしゃったラリー・ウィリアムズ氏の資金100倍の業績にしても、上記の「秘密」と全く同じことなのです。

実際のところ、ラリー・ウィリアムズ氏は、最高時には資金を200倍くらいにまで増加させており、それが一転してジェットコースターの下りの如く減少を始め、半分の100倍になった時点で、「極めて運良く」コンテストが終了してくれたわけです。

もし、コンテストの期間が、あともう少し長引いていたら、資金の全てを失っていた可能性も十分にあったわけです。

さて、以上が分かれば、あとはそれぞれの人生観の問題でしょう。

何がその人の「目的」かは、各人で決める問題です。

同じリンゴという対象を観察するのにも、農芸化学者が品種改良の目的で捉える場合と、画家が静物画を描く目的で見る場合とでは、把握する構造も異なってくるのは当然のことです。

同様に、同じ「相場」という対象に接するのにも、「利殖」を目的にする場合と、「あくなき利益率の追求」あるいは「利益率の世界新記録の樹立」を目的にする場合とでは、もちろん、それ以後の展開等が全て異なってくるわけです。

結局、「あなた次第」ということですが、もしあなたが真剣に「相場利殖」を志しているのであれば、間違っても「あくなき利益率の追求」などは「目的」から除外すべきでしょう。

そうでなければ、一生、この「落とし穴」から抜け出せないことになります。

他の質疑応答(Q12)のところでも述べましたように、マーケットから見て、短期間にお金を失くしてくれる投資家は最高に「良い投資家」なのですから、「欲」に押されて「すごい利益率の追求」という「幻想」を抱くような人々の数も、決して減るはずもなく、むしろ今後も大量に再生産されていくことでしょう。

それがこの社会の「必然性」なのですから・・・

結局、繰り返しになりますが、あなたが「良い投資家」になるかどうかは、全て「あなた次第」なのだということです。

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